2023年08月31日

死ぬ時に後悔することってなに?

こんにちは!
サクラクレパスメモラビリアート認定講師
~はじめまして~の清水ちあきです。

2023年7月でスクラップブッキングの活動を始めて11年目に突入しました。
こうして続けてこられたのも教室に通ってくださっているみなさんや
応援してくださっているみなさんのおかげです。
心から感謝しています!

今日は初心にかえり、どんな想いを持って活動をしているかをお話しします。
間違いなく長文になります。


ぶっちゃけ
『関わる人を幸せにしたい!!』
エゴ満開な言い方!
おこがましいのでまろやかに言うと「幸せの種まき」です。

私のできることでどうやって?と考えた今のテーマがこの3つ。
【楽しさの分かち合いと、あふれる笑顔のお手伝い】
【おひとりおひとりの想いに寄り添った作品作り】
【想いをの伝える・のこす写真撮影とアルバム作り】


上二つは産後スクラップブッキングを知って活動を始めた頃からで
三番目は2013年に他界した父が生前、闘病していた時に作品を贈ったことがきっかけです。

この中でも、あまり詳しく書いたことがない三番目について。

≪想いを伝える・のこすお手伝い≫
父はいわゆる昭和の人。
多くは語らないけど、真面目で働き者。
プロ野球の巨人が大好き、怒るとめちゃくちゃ怖い!
でも、家族への愛に満ちた人でした(今になってわかるんですよね)

そんな父は、2012悪性度の高い胃がんと診断されました。
抗がん剤治療と手術、その後の合併症で入退院を繰り返しました。
「もう一度食べられるようになりたい」という希望もかなわず、
手の施しようがないと医師に告げられました。
看護師として働いたことがある自分でも何もしてあげられることがないとショックでした。
なにかできることがないか…


父は車の整備士一筋52年、小さな体で家族を養ってきたことを誇りに思っていました。
お父さんが仕事をしているときの写真をスクラップにして渡そう!!
そう決めて作品を作り始めました。




写真は2012年の夏、病気がわかる前に仕事をする姿を撮影しました。
我が父ながらかっこいいでしょう?
小さい頃から仕事してるお父さんはかっこいい!と思っていたんです。

工具の写真を選んだのは、工具をとても大切にしていると常々話していたから。
「工具が整理されている人は仕事もできる」と。

オイルが付いたツナギ、長年の作業で手はすっかり節が太くなり曲がっていました。
写真には写っていないけれど、大好きな職人のお父さんの手を思い出します。
整備の仕事を表現したくて台紙を汚したり、ギアを付けました。

タイトルは感謝を込めて「Thank you」
言葉にするのは照れ臭い「愛しています」という言葉は、
タグに書いて片隅に忍ばせました。


作品を受け取った父はほかのどの作品よりとても喜んでくれ、
何度も何度も手に取って嬉しそうに眺めてくれました。
医療スタッフの方々にも「めっちゃかっこいいですね!」と好評で、
父は照れ臭そうに笑っていたし、私は父の一面を知ってもらえたことを嬉しく感じました。
そして、最期の時まで傍に作品を飾ってくれました。



病気がわかってから一番辛かったのは父。
その父を支える家族もまた迷いと不安があって、10年経った今でも後悔することばかり。

だけど、その中でひとつ父に喜んでもらえた、感謝と想いを伝えられたことは私の支えになっています。
綺麗ごとの自己満足かもしれないけど、同じような境遇にある方の役に立ちたい。
大切な人へ想いを伝える、のこすお手伝いがしたい。


実はね、、、そう思って約10年が経ってしまったんです!
一部の生徒さんには伝えていたし、周りのみんなは「やったらいい」と言ってくれてたのに、
頭でぐるぐる考えて怖くて覚悟ができなくて…。
でも、今まさに自分が死ぬときに後悔することってなに?って考えたら、これしかない!!



こんなこと言うのは不適切かもしれないけどみんな致死率100%
次の一瞬、明日どうなるかわからない身。
看護師の経験や50を前にそれを意識せずにはいられないことが増えてきました。
だから、生きている間に想いを伝えられたら、形として残せたら・・・と思うんです。

ある生徒さんは、お母様の緩和ケア病棟のベッドサイドで「明るく送り出してあげたい」と
作品を作って飾っておられました。
お母様、きっと喜ばれていたと思います。

また別の生徒さんは、離れて暮らすご両親にお子さんの写真で作った作品を
季節や記念毎に届けておられました。
ご両親も毎回とても楽しみにしてくださっていたそうです。
ある日突然お父様を亡くされ悲しんでおられましたが、
作品を通して孫の成長を見てもらえることができて良かったと仰っていました。


今、父の作品はわが家の遺影代わりになっています。
息子は「じーじはライオンみたいに怖かった!」と言います。
そりゃ息子を叱る私を見て、輪をかけて息子を叱る父。
「そんなに叱らんといてあげて」と私の怒りが完全に引くという笑
それは置いといて。
父らしさが伝わる、自慢の作品です。

作品を見てくださった男性が、
「お父さん、長年頑張ってこられたことが家族に認められて嬉しかったでしょうね」
と父親の目線から言葉をくださって、父はそんな気持ちだったのかなと嬉しく感じました。


父が亡くなった後、自分の心の整理に作った作品もあります。
その話はまた別の機会に。


もちろん終末期に関わらず、教室やお楽しみのイベントでも
想いを伝える幸せの種まきを一生懸命していきます。
敬老の日のプレゼント作りは今年もやります♪


長文にお付き合いいただいて誠にありがとうございました!













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